中学2年生の英語の授業より。
まずは下の問題をご覧ください。
「比較」の単元の問題。比較級を用いて「他のどの〜より・・・だ」と表現する問題です。
問題集の正解には "higher , any" とあります。
さて、ある生徒は、ここに"taller , any "と書きました。
tallは、「背が高い」などの表現をするときに使いますね。富士山ではあまり使わないイメージです。しかしこの生徒は、「学校の先生はこういう時 tallを使うって言ってた!」と言いました。その先生はネイティヴの先生なのだそうです。
興味深いですねー。
というわけで、わたくしなりに調べてみました🎵
いろいろ検索をしていたら、こんなページを見つけました。
【さらに詳しく見たい方はこちら:Geology.com】
この文章の見出しは、"Highest Mountain in the world.(世界で最も高い山)"となっています。これを見ると、山の高さを表現するときはhighなのかなーと思いますね。
ところがこの文章を読み進めていくとですね・・・。
"Mauna Kea : Tallest Mountain."と書いているじゃないですか。
Mauna Keaとは、ハワイのマウナケア島のことです。上記の英文をだいたい要約すると・・・、
マウナケアの標高は4,205メートル(13,796フィートで、エベレストよりもはるかに低い。しかしながら、マウナケア島であり、近くの太平洋層の底から島の頂上までの距離を測定してみると、マウナケアはエベレストよりも背が高い。
図を見てみると、海抜(海の上の高さ)は約4,000メートルだが、海の底からそびえ立っている山の部分を測定すると6,000メートルある。つまり、山のふもとからてっぺんまでを測定すると10,000メートルを超えるので、世界で一番背が高い山はマウナケア島」なのだ。・・・というようなことが書いてあります。
「高さってなんでしょう?」っていうお話になりますね。
tallは、「根元からてっぺんまで・・・上から下までの長さ全体」という意味合いです。この「上から下まで」という意識がtallのポイント。
それに対してhighは、「地面からという決まりは特になく、てっぺんだけを意識した高さ」ということになります。
high mountain と言われたら、高い山ということです。「どの山が一番高い?」というような会話がなされるときは、その高さはてっぺんの位置のことなので、highを使った方がいいということですね。
tallを使うと言ったネイティブの先生のシチュエーションとしては・・・きっと山のふもとから山を見上げたときに、「うわー!たっかい山だなー!」"Wow! What a tall mountain!"というようなことなのではないかなと思います。
つまりどっちも正解。使い分けましょうということですね。
※注 あんまりこんなことを書きたくないですが、中学校の問題で出されるときは、こんな状況に分けてということを考える問題はまずないので、山の高さを問われたら、単純に高さを比較するhighを書かないと×になると思います。
ちょっとした疑問からこうやって調べてみると、発見があるので勉強は面白いですね。
今回は生徒の質問のおかげで、先生も1つ賢くなることができました^^。
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